美容外科学会で一番面白かった講演②

昨日に引き続き、美容外科学会の慶応大学の早野先生の特別講演『若返り研究の世界的な潮流』の話題です。

アミノ酸を普段摂られている方もおられる思いますが、BCAA(分子鎖アミノ酸)などはスポーツマン以外は摂らないほうがいいみたいです。

逆にグリシンをとると寿命が伸びるらしいです。グリシンを摂ると睡眠が深くなる気がします。

摂取する時間も重要で、例えばNAD+(NMNの前駆体)もただ摂ればいいわけではなく、朝に摂る必要があるようで、夜に摂ると逆効果らしいです。

まあサプリや薬はいろんなことが言われていますから、よくアンテナを張って何が正しいのかを見ていく必要があります。

紫の光:バイオレットライト(波長360-400nm)を浴びるのもいいということでした。

ブルーライトは夜浴びるのはダメと言われていますが、もしかするとバイオレットライトもそうなのかもしれませんが・・・

室内の光には紫は含まれず、外に出る必要があります。

すでにメガネのJINSでも紫の光を通すメガネをかなり前から作っているみたいです。

 

若さを維持するのにたんぱく質が重要です

たんぱく質は重要です。

からだの構成成分の約60%は水で、たんぱく質と脂質は約15%ずつくらいです。

つまり水分を除いた部分の約40%くらいがたんぱく質なわけです。

たんぱく質といわれると筋肉を想像されるかもしれませんが、筋肉だけでなく、内臓、皮膚、毛髪、骨、血液 そして体の中で働く各種酵素や伝達物質もアミノ酸やペプチド、タンパクが重要な構成要素となっています。(アミノ酸が連なったものがペプチド、それがさらにつながったものがタンパク質です。)

つまりタンパクが減っていれば、皮膚もきれいにならないし、若さも健康も維持できないということです。

スタッフの友人はたんぱくをたくさん摂って髪の毛のくせ毛が改善して、白髪も少なくなったらしいです。

口から摂取したタンパク質は、実は消化しにくい栄養素です。
胃で胃酸(塩酸)やペプシンによってある程度分解され、小腸で分泌される膵液中の酵素や小腸の粘膜上皮に存在する酵素によってさらに分解されてから吸収されます。

胃や腸本体もそしてそこから分泌される消化酵素自体もタンパクででていますので、タンパクが不足し胃腸の機能が低下している場合や老化によって機能が落ちている場合などはタンパク質を摂っても 充分消化・吸収できなくなることが充分予想されます。


腸の入り口付近の小腸はグルタミンというアミノ酸で栄養されているとされていて、要はそこに食物が行く前にある程度グルタミンになっているか、もともと入っていないと小腸が機能できなくなります。


これら理由から場合によってはタンパク質を摂るのではなく、アミノ酸を処方したり、胃での消化を助けるために、酸を投与して、胃での消化を助けるというようなことも行われています。

他にもアミノ酸はいろいろ利用されています。

BCAA(分子鎖アミノ酸)は筋肉増加

グルタチオン 美白や解毒

グリシン 睡眠を深くする

などが有名です。