今日もミラドライ後わきが再発の相談がありました

今日のワキガ再発のご相談の方はミラドライを受けて1ヶ月しか効果が続かなかったそうです。

カウンセリング時には泣かれていましたが、きちんとアポクリン腺を除去すればワキガもワキ多汗も治ることをご説明しました。

何度もいろんな治療を受けてから再発し、ご相談に来られる方も多くおられます。

『その治療を受けて本当に治るのか?』『再発はしないのか?』『再発した時にはどのような対応をとってくれるのか』を充分確かめてから治療を受けないと『9割治る』と言われても『あなたは残りの1割です。完全に治るとは言っていません。』といわれて無限ループに陥っておられる方が多くおられると思います。

『2回治療を受けて治らなければ3回目は無料で行います』と説明を受けて2回治療受けても効果がまったく感じられず、保証の3回目の治療を受ける気にもならず相談に来られる方も多くおられるのが実情です。

当院のわきが手術の特徴

一番の特徴は平成17年の開院以来これまで16年以上にわたり、わきのアポクリン腺を完全に取り除くことで再発のないわきが手術を行っているということです。

成長期の方のわきが手術もたくさん行ってきており、手術を受けられた方の最低学年は小学4年生で9歳ですが、成長期を含めワキガが再発された方はこれまでおられません。アポクリン腺をすべて除去すれば再発しないものと今は考えています。

ただアポクリン腺を広く完全に除去するということは、より大きな手術となることを意味します。

このため手術のダメージを少なくするためにさまざまな工夫を行っているのですが、

そのうちのひとつが多数のアンカー縫合です。

完全にアポクリン腺を取り除くために広範囲にアポクリン腺を除去し、その部分の皮膚が浮かないように多数のアンカー縫合を行っているのがわかります。

手術を行う側からすると時間がかかって面倒な処置ですが、こうするからこそ再発のないワキガ手術が行えるのです。

麻酔は局所麻酔で行っていますが、これもさまざまな工夫を加え、痛みが非常に少ない麻酔方法を行っているため、小学生でも我慢できる麻酔となっています。

ワキガ手術についてよくいただくご質問をQ&A形式にまとめました。

ワキガ手術全般について、よくいただくQ&Aはこちら

お子様のワキガ手術について、よくいただくQ&Aはこちら

県外に住まれている方から、ワキガ手術についてよくいただくQ&Aはこちら

 

目で確認しないとアポクリン腺が除去しきれない訳

今日のワキガの方もアポクリン腺はきちんと除去しました。

終わりのところに目で確認しないとアポクリン腺が除去しきれない理由を書いています。

モリモリのアポクリン腺でした。

すべて丁寧に除去

そしてアンカー縫合

これだと切開部分がわかりにくいので切開部分に赤線でしるしをつけると

切開部分がかなり中心からずれているのがわかります。

手術前にアポクリン腺の範囲を予想し、その真ん中あたりに切開を加えます。

じゃあどうしてずれているのか?

これは右わきなのですが、切開をしてアポクリン腺を露出させていくと写真の左側(ワキの外側)は予想した範囲にアポクリン腺があったのですが、写真の右(ワキの内側)は予想したよりアポクリン腺が広く存在したため、どんどんアポクリン腺を露出し、除去したために右側の範囲が広くなったのです。

目で確認しなければこのようにすべてのアポクリン腺を除去することができません。

このようにしてすべてのアポクリン腺をひとりひとりきっちり除去しているため、再発のないワキガ手術が行えている訳です。

お酒に強い方のワキガ手術

手術中に麻酔が切れて痛くなることは普通ありませんが、今日の方は手術途中で『少し痛くなってきたかも』と。

すごくお酒に強い方は解毒力が強いのか、麻酔の効きが弱い方がなかにはおられるので、たずねるとお酒にはかなり強いということでした。麻酔を追加して問題なく手術はできました。

アポクリン腺は

すべて丁寧に除去

そして丁寧にアンカー縫合

きっちり手術をすることでワキガは治り、僕の無再発記録も伸びていく。

ひとつひとつの積み重ねです。

肉眼で確認しているからこそアポクリン腺がすべて除去できる

当院のワキガ手術は剪除法ですが、剪除法が一番効果が確実なのは肉眼でアポクリン腺を確認できるからです。

今日の手術の方で例示します。

まずアポクリン腺を露出すると

多量のアポクリン腺を認めます。

これを肉眼で確認しながらアポクリン腺が存在するところまで剥がしてすべて取り除くと

皮膚が浮かないように押さえるアンカー縫合を行ったところは

手術前につけたおよそのアポクリン腺の範囲を示すオレンジのマークが消えかかっているのでそのマークを赤ではっきりさせ、実際にそれより広く存在したアポクリン腺を除去した部分を青でマークすると

要は手術前の予想より広くアポクリン腺が存在したということです。

肉眼で確認しているからこそ、このようにきっちり除去できているのです。

こうしてワキガもワキの多汗も治ります。

 

山口の方の初回のワキガ手術でした

今日も初回のワキガ手術でした。

癒着などがないため、初回手術は再発の手術に比べると手術時間が短く済みます。

アポクリン腺を露出

そしてすべて除去

丁寧にアンカー縫合

こうしてワキガは治ります。

初回であろうが再発であろうが手を抜くことはなく、これからも再発のない丁寧なワキガ手術を行っていきます。

ミラドライもビューホットも効果がなかったケース

今日の方はミラドライもビューホットもどちらも受けられたそうですが、効果がなかったケースです。

術前のワキを見ると

この写真では見えにくいかもしれませんが白い斑点がたくさんあります。

ビューホットの傷跡です。

切開してアポクリン腺を露出

膜につつまれていてこの写真ではわかりにくいですがアポクリン腺はたくさんあります。

すべて丁寧に除去

表から見ると

ピンクの部分は今回アポクリン腺を除去した範囲で、白い斑点がビューホットの傷跡です。斑点部分よりピンク部分がかなり広いのがわかります。つまり前回の処置でアポクリン腺を処理している範囲が狭いのです。しかも先のアポクリン腺の写真でもわかるように処理したはずの部分にもアポクリン腺が多量に残っていました。

そして丁寧にアンカー縫合

この上から綿を固定して手術は終了です。

これでワキガもワキの多汗も治ります。