ワキガ手術後2年、再発なくきれいに治っていました

ワキガ手術後2年目の方の検診がありました。

2年後の状態をみることは少ないので貴重です。

この方は以前他院でも剪除法の手術を受けられていて、再発したために当院で再手術を受けられた方です。

もちろんわきがの臭いや多汗は治っていました。

当院で行ったわきが手術の傷跡はきれいに治っているのに、他院で行った手術の手術跡を気にされていました。

こうしたケースを見ると手術時の縫合方法も大切なんだなと改めて勉強になります。

細菌移植でワキガが治る?

僕自身が見たわけではないのですが、スタッフがテレビでワキガを細菌移植で治すという放送をみました。

世界仰天ニュースのHP

細菌関連ではこれまでも便移植で腸の炎症性疾患を治すことは行われています。

すべてに関係するのかわかりませんが、ワキガの臭いの成分は細菌によって産生されるということも言われているので、細菌の種類が変われば、理論的には臭いも改善する可能性はあります。

仮に効果があるとして、問題は『実用性があるほど持続期間があるのか?』や『安価に治療が行えるのか?』また効果があるということは副作用もある可能性があるので『安全なのか?』ということになると思います。

でも便移植(腸内細菌移植)をはじめ、細菌を利用した治療に関しては、さらなる発展が期待されます。

そちらで手術を受ければ私のワキガは治るでしょうか?

過去に何度もワキガ手術を受けたけれども再発しましたと言われる方から『そちらで手術を受ければ私のワキガは治るでしょうか?』という質問をよく受けます。


それに対する僕の答えは『アポクリン腺が原因であるワキガなら治ります。』というものです。


それってどういう意味?


ワキガの臭いでないのに自分はワキガだと思っている自臭症などはアポクリン腺が原因ではありませんので、いくら完全にアポクリン腺を除去しても治らないということそしてワキガの原因であるアポクリン腺がまだ残っているならそれを取り除けばいいだけなのでアポクリン腺の取り残しによるワキガ臭なら必ず治るということです。


僕が手術する時には時間がかかっても完全にアポクリン腺を除去しようとしますから、過去には手術時間が長くかかった方だと5時間くらいかかったケースもあります。


事前にアポクリン腺が残っているのはわからないの?


客観的に明らかに独特のワキガ臭が残っている場合はもちろんワキガですし、わき毛がたくさん生えている場合は、アポクリン腺が残っている可能性が高くなります。ただすべての方で手術前に臭いが確認できるわけではありません。

もうこれ以上丁寧に行うことはできないというぐらい丁寧に手術は行っていますからアポクリン腺遺残によるワキガは治すことができます。

この話を聞かれた方の受け取り方はさまざまで僕がワキガ手術に自信がないのだと受け取る方もおられるようですが、自信はあるのです。これまで再発された方がいないということがその自信になっているのです。

わきが手術の通院日数はどのくらいですか?

さくら美容クリニックではすべての手術を通院で行っていますのでワキガ手術も通院で行っています。

まずカウンセリングの日。詳しい説明を行います。

そして手術の日。手術は2度とわきがに悩むことがないようにアポクリン腺をすべて時間をかけて丁寧に取り除きます。

治療後4~5日目に脇を圧迫している綿(タイオーバー)の除去します。

そして治療後約2週間目に抜糸を行います。

この4回は最低でも通院が必要です。

通常はこの後も1週間~1ヶ月ごとなどに通院いただいて検診しているのですが、遠方からお越しいただくことも多く、頻繁には通院が難しい場合もありますので、この場合は写真をお送りいただいて経過を診せていただくこともあります。

ただ何らかの処置が必要となれば通院いただくことになります。

夏休み特にお盆前など長期休暇時は混雑しますので、いざという時にはすぐに手術できるように早めにカウンセリングを受けられることをおすすめします。

わきが手術の通院日数はどのくらい必要ですか?

まずカウンセリングです。

そして手術の日。丁寧に時間をかけて手術します。

治療後4~5日目に脇を圧迫している綿(タイオーバー)の除去を行います。(遠方から手術に来られている方はこの日まで滞在されることが多くなっています)

さらに治療後約2週間目に抜糸します。

この4回の通院は最低でも必要となります。

通常はこのあとも傷の経過によって1週間~1ヶ月ごとなどに通院いただいているのですが、遠方からお越しいただいた場合には、頻繁に通院が難しい場合もありますので、こうした場合はご自分で撮影した写真をお送りいただいて経過を診せていただくことになります。

ただ何らかの処置が必要となれば適宜通院いただくことになります。

夏休みなど長期休暇は混雑しますので、手術ご希望の方は早めにカウンセリングを受けていただくことをおすすめします。

 

ワキガ手術後7年を過ぎても再発はされていませんでした

手術後長期時間が経ってから検診に来られる方はまれなため検診で状態を確認できることは貴重なことです。

手術後7年数か月たった方の検診をする機会がありました。

臭いも汗もまったく気にならず、治っているということでした。

こうしたことの積み重ねでワキガ手術の結果に自信がもてるわけです。

ワキガの手術を受けると傷跡は残りますか?

そもそも剪除法は切る手術ですので、残念ながら傷跡が残らないとは言えません。

しかし当院で手術を受けられてワキガが再発された方はこれまでおられません。

では他の方法だと傷跡は残らないのかというと吸引法でもイナバ式でも機械を使って行う切らない治療方法でも傷跡が残っている方をよくみかけます。

つまり傷跡が残っている上にワキガが治っていないのです。

100%傷跡が残らない方法はないのです。

すべての人で傷跡を残さず、臭いもまったくなくすことができる治療は今のところありません。

でも丁寧に剪除法を行うとワキガの臭いを完治させることはできます。

だからできるだけ傷跡もきれいになおるように時間をかけて剪除法を行っているわけです。

 

ワキガ手術後の術後臭が心配です

『ワキガの手術をしたいんだけれど、ネットによく術後臭がでると書いてあって心配なんです。』と相談を受けることがよくあります。


しかしワキガの手術を受けられた方にわきが臭とは異なる術後臭がすると感じた経験は僕は1度もありません。


患者さんの中にはワキガ臭ではありませんが、頭部にあぶら?のような臭いがする方がおられます。

しかしこれは手術したから起こっているのではなく、もともとあるのだと思います。

ワキガでないのにワキガであると思っている自臭症はアポクリン腺が原因ではありませんからアポクリン腺を除去しても臭いはなおりません。


術後臭と思っておられる人の中にはこの自臭症の方やアポクリン腺が完全に除去できていないことによるワキガ臭のどちらもが含まれていると思います。

アポクリン腺が原因のワキガはアポクリン腺をきちんと除去すれば治ります。

わきがが再発して困っています

またわきが再発のご相談でした。

お子さんが他のクリニックで機械で行うわきが治療を約30万かけて受けたもののすぐに再発して困っているということでした。

この方以外にもこうした機械で治療して再発して困っている人が多くおられると思うのですが、施術する側は治らないのがわかっていて治療しているとしか思えません。

さくら美容クリニックにはさまざまな美容の機械があります。

でもワキガ治療の機械だけはありません。

これでワキガが治るとは良心が痛んで、そう説明できないので機械は導入せず最も確実な剪除法にこだわっているわけです。

逆に機械で傷跡なく治るのならすぐに導入しますが、今はそう思えません。

 

 

 

遠方からのワキガ手術

この方も遠方から来られた方で、今回で3回目のワキガ手術で過去に他院で吸引法とシェーバー法で手術を受けておられます。

写真上は前回手術の瘢痕にまぎれてアポクリン腺ははっきりしていません。


瘢痕ごと遺残アポクリン腺を残さぬように丁寧に除去しました。

今後ワキガ臭に悩むことはありません。