小学6年生のワキガ手術~『痛くなかった』

小学6年生のワキガ手術がありました。

本人が臭いに悩んでいるというより、親御さんが手術を受けさせておきたいという感じだったので手術直前にはかなり大騒ぎでした

でも何とか手術にこぎつけました。

『じゃあ手術をはじめるよ~麻酔の注射をするね~~』

(ちくっ

『どう?大丈夫?』

『えっもうはじまってるの

はじめの注射は針を刺したことさえ気づかなかったようです。

(もちろん痛みをできるだけ感じさせないように工夫をした麻酔を行っています)

ところどころ少し痛みを感じるところもあったようですが、大丈夫だったようです。

小学6年生ですが、かなりしっかりアポクリン腺がありましたがすべて丁寧に取り除きました。

手術が無事終わり、『良かった~~。全然痛くなかった。』と言って帰られました。

 

姫路からのワキガ手術の方、経過良好でした

10日前にワキガ手術を受けられた姫路の方の経過です。

経過も良く抜糸を行いました。

手術時のブログ

この方は他院術後の再発のケースですので今回の手術は2回目となります。

再発した時に『これ以上手術したら傷がたいへんなことになるよ。』とおどして再手術をさせないようにするクリニックもあるようですが、傷の治る速さは複数回目の手術の方がむしろ早い気がします。

前回の手術のダメージで鍛えられた皮膚になっているように思います。

 

(ワキガがなおって)元気にクラブやっています。

今日カウンセリングに来られた方のお子さんが半年以上前に当院でワキガの手術を受けられていました・。

おこさんは手術してしばらくは診察に来られていたのですが、その後診察には来られなくなっていましたが、お母さんによると『(ワキガがなおり)元気にクラブやっています。』と喜ばれていました。

ご本人は、他院でシミの光治療を受けられたのですが、シミが治らず、そのことを治療を受けたクリニックに伝えると『もっと回数を重ねましょう』と言われるだけで結局変化がないということでした。

光治療は人知れずシミや赤ら顔、お肌のはりを改善できる優れた治療ですが、すべての症状が完全になおるわけではありません。

QスイッチルビーレーザーやYAGレーザーなどのレーザーが必要な場合もありますし、eマトリックスやウルセラがいい場合もあります。

症状に合わせて適切な治療を行う必要があります。

ワキガの臭いもかわっておらず、わき毛も残っている

今日のわきがカウンセリングの方は他院で2年前に剪除法で手術されたもののまったく改善がみられず相談に来られました。

前回の手術前の説明では

『臭いは改善するが全部はなくならない』

『毛はほとんどなくなる』

という説明を受けたということでした。

しかし診察すると

わき毛はたくさん生えていて、臭いも非常に強い状態でした。

ワキガは確実な方法で手術をすれば必ず治ります。

僕は剪除法の手術しか行っていません。

いろんな方法で治らなかったワキガを剪除法で治しています。

剪除法で治らなかったワキガも剪除法で治すのです。

つまり同じ剪除法でも手術するドクターによって違いがあるということです。

姫路からワキガ手術に来られました

お母さんと一緒に来られたのですがお母さんがおっしゃるには『私が稲葉クリニックで先代の稲葉先生にイナバ式ワキガ手術してもらってわきがが治ったので子供にもイナバ式ワキガ手術をうけさせた』ということで今回手術を受けられたご本人は稲葉クリニックではないのですが、イナバ式わきが手術を行っているところでワキガ手術を受けられたものの治らなかったので、今度は必ず完治できるところをとお探しになり当院の情報にたどりつき来院されました。

左右同時ではなく別々に手術したいということで、今回はより治っていないと言われる左側を先に手術することになりました。

わきの状態をみてみると

今回手術したのは左側ですが毛を処理せず来院されているので毛が残っているのがわかりやすい右側です。

外側に毛がたくさん生えているのがわかります。前回の手術が不充分であることを予想させます。この写真ではわかりにくいかもしれませんが、内側にも毛は残っています。

左側は手術のために毛をきれいに剃って来られているので毛の状態はわかりません。

前回の傷口がわかりやすいように赤マークをつけてみました

ここからは今回の手術となります。

麻酔をかけ切開してアポクリン腺を露出させるために内部をはがしたところです。

今回は前回の手術の切開よりやや大きく切っているのがわかります。

また剪除法ですので切開の位置も前回とは違ってほぼ真ん中です。2本切開を入れる施設もありますが範囲が広くても僕は1本の切開で行っています。

やや白っぽい皮膚の回りにピンク色の範囲がありますが、その部分まで剝離(はくり:はがすこと)しています。つまりその部分までアポクリン腺があったのでその部分まではがしています。毛が存在する場所より広くアポクリン腺を除去していることになります。

前回の手術の切開の外側にも及んでいるということはそもそも前回の手術では手をつけていないところにアポクリン腺があったということを意味します。

全体にアポクリン線は残っていたのですが、特に前方に多く残っていました。

剪除法では目で確認しながら手術を行いますので、確実にアポクリン腺を除去できます(剪除法で再発させているところもあるので確認できる目をもっていればの話ですが・・)

全体のアポクリン腺をしっかり除去し手術を終えました。

これで左のワキガからは解放されます。

わきがの再発はほとんどの場合再発ではありません。

再発が再発でない?

どうして??再発でないと言われても意味がわかりませんよね。

ご存知と思いますがわきがの主原因はアポクリン腺です。

だからその主原因のアポクリン腺を完全に除去すると治ります。

再発というといったんワキガ臭が治ってまたでてきているということです。

でも実際にははじめから治っていないケースが多いのです。

つまりアポクリン腺が充分除去できていないのです。

臭いがましになっても手術というケガをしたためにアポクリン腺の機能が低下して一時的に臭いがましになったように感じるだけではじめから治っていないケースがほとんどです。

 

最新のワキガ治療?

わきが再発?のご相談がありました。

今回のケースは再発というより、はじめからまったく治っていないと思われるケースでした。

『約2ヶ月前に他院で機械を使ったワキガ治療を受けたけれどもワキガの臭いがぜんぜん治っていない。』ということで受診されました。

治療を受けたわきの診察をすると全体的にかなりでこぼこしていて、黒く色素沈着もあり、毛もたくさん生えていて、まだ治療まもないというのにすでに汗が玉になって光るほどでていました。

これが『最新の新世代の治療だと説明を受けた。』というんですからビックリです。

でこぼこした肌の状態が落ち着いてから手術を受けられることをおすすめしました。

これでワキガは完全に治ります

年度替わりの今のシーズンは二重手術が多いのですが、モニターでない二重の写真を見せるわけにはいかないのでわきがの話題です。

今日は昨日お話した遠方からの方ではなく、広島の方です。

数年前に他院で『吸引法によるワキガ手術を受けたけれども治らなかった。』ということで当院でのワキガ治療をご希望されました。

ここからはもろに手術内容になりますので

手術の写真は苦手だと思われる方は見られない方がいいかもしれません。

切開して瘢痕組織をはがして内部を見てみると

瘢痕組織の中にアポクリン腺や毛根が透けて見えています。

ワキ全体の広い範囲にアポクリン腺がたくさん残っていました。

一部だけ瘢痕組織ごとアポクリン腺を除去してみると

瘢痕組織とアポクリン腺が分厚く残っていたので除去するとかなり段差になっています。

これをすべてきれいに取り除きます。

両わきとも丁寧に手術を行いました。

これで今後わきがに悩むことはありません。

遠方からわきが手術を受けに次々とお越しになられています。

また関東からも来られることになっていますし、関西からもわきが手術に来られることになっています。

そのほとんどが再発のケースです。

お越しになられる方はワキガ治療を受けたものの再発して、悩んでさまざまな情報を探して僕のブログにたどり着き、『ここなら治りそうだ。どうしてもここで受けたい』と決心されて遠路はるばる治療にお越しになられます。長距離バスに揺られてお越しになられた方もおられました。

『再発しない』と説明しながら再発させているところはたくさんありますが、『これまで再発させたことがない』とずっと言い続けているところはそうそうありません。

責任は重大ですが、だからといって気負うところはなく、特別なことをするわけでもなく、今後ワキガ治療を受ける必要がないように、いつもと同じ丁寧な手術を続けるだけです。

ダメージのある手術の場合には栄養療法の併用をおすすめすることがあります。

たとえばワキガ手術などです。

ワキガ手術はアポクリン腺などを取り除く治療です。アポクリン腺は皮膚の一部ですから皮膚を薄く削ることとなり、僕たちが行っている手術の中ではダメージが大きな手術といえます。

若い人が治療するのと年配の方が手術するのとでは傷の治り方が異なる印象を受けます。

このためできるだけ傷を早くきれいになおすために栄養療法も併用することをおすすめしています。

皮膚はたんぱく質でできていますから、たんぱく質を摂取することも大切です。

でも単に肉をたくさん食べるというような単純なことではなく、消化吸収や他の栄養素のことも考えて栄養摂取することが必要となります。