2回ワキガ治療を受けたけれども治らない?

今日のカウンセリングの方も『他院で○○ドライを2回受けたけれどもまったくワキガが治っていない』というご相談でした。

2回もワキガ治療を受けているにもかかわらず、わき毛はぼうぼうに生えていました。

わき毛がたくさん生えているということは、毛根近くにあるアポクリン腺もたくさん残存しているだろうと予測させます。

ご本人ははじめから切る手術を希望されていたようなのですが、親御さんがまず機械で行う○○ドライをすすめられたようで、それを2回受けたもののまったく改善せず、親御さんがお子さんに薦めたこともあり困惑しておられました。

アポクリン腺が原因のワキガはアポクリン腺を完全に取り除くことで治すことが可能です。

広島で開業してから約13年経ちましたが、当院でワキガ手術を受けて再発した方はまだおられません。

ワキガがまったく治っていない?

他院で『○❍ー○❍○によるワキガ治療を受けたけれど臭いがまったく改善されていない』とご相談がありました。

診察すると確かに『どこをどう治療したの?』というくらい強い臭いが残っていました。

○❍ー○❍○は高周波でわきがの原因となるアポクリン汗腺や多汗症の
原因となるエクリン汗腺を熱変性させ、においや汗を改善するというふれこみの治療です。

『臭いが改善されていないのに前医ではどう説明されたの?』とたずねると『2回目をすれば・・・』

はじめから複数回することが必要であるという話もなく、30万円支払って効果がゼロなのに誰が2回目を受けるのでしょう?

他院再発後の方はまずわきの状態を診せていただきます。このかたはその時点ですでに強いわきがの臭いがあったので『これだと治ります』と答えました。

どういう意味??

強いわきが臭がするということは、患者さん個人の気のせい(自臭症)ではなく客観的にわきがであることが確実なのでアポクリン腺がしっかりあるということです。つまりアポクリン腺さえしっかり取り除けば治るということを意味します。ということは丁寧に直視下剪除法を行えば確実に治すことができるということです。

 

マイクロ波によるワキ多汗症治療?

先日東京で開催された日本美容皮膚科学会で、マイクロ波を使って行うワキ多汗症治療の講演がありました。

途中でもともとワキガ治療としての研究だったのに、多汗症治療としての研究になったというような話がありました。

世間では実際にはほとんどワキガ治療として行われているので、ワキガが治せるのかどうかが重要だと思います。

治療を受けて汗がはっきりなくなっていなくてももともとゼロになるわけではありませんし、汗が減っていないことを治療を受けた側が証明することが難しいと思います。

でもワキガの臭いが残っていれば、客観的にわかってしまうのでワキガの研究ではなく、そんな研究になったのではないかと疑ってしまいます。

聞いていていてすごくあやふやな話だと個人的には思いました。

機器による治療を全否定しているわけではありません。でも再発して来院される方が多いのです。

ほとんどの人のワキガが治るように説明して治療するのは間違っているのではないかと思っているだけです。

剪除法は切る手術ですので、傷跡が残らないとはいえません。でもわきがの臭いは完全になくすことができます。

だから僕はワキガ治療として今のところ剪除法しか行っていないのです。

僕を納得させることができる手術以上の結果を機器による治療でだせるのであればすぐに購入して使いたいと思います。

 

 

ワキガ手術後2年、再発なくきれいに治っていました

ワキガ手術後2年目の方の検診がありました。

2年後の状態をみることは少ないので貴重です。

この方は以前他院でも剪除法の手術を受けられていて、再発したために当院で再手術を受けられた方です。

もちろんわきがの臭いや多汗は治っていました。

当院で行ったわきが手術の傷跡はきれいに治っているのに、他院で行った手術の手術跡を気にされていました。

こうしたケースを見ると手術時の縫合方法も大切なんだなと改めて勉強になります。

そちらで手術を受ければ私のワキガは治るでしょうか?

過去に何度もワキガ手術を受けたけれども再発しましたと言われる方から『そちらで手術を受ければ私のワキガは治るでしょうか?』という質問をよく受けます。


それに対する僕の答えは『アポクリン腺が原因であるワキガなら治ります。』というものです。


それってどういう意味?


ワキガの臭いでないのに自分はワキガだと思っている自臭症などはアポクリン腺が原因ではありませんので、いくら完全にアポクリン腺を除去しても治らないということそしてワキガの原因であるアポクリン腺がまだ残っているならそれを取り除けばいいだけなのでアポクリン腺の取り残しによるワキガ臭なら必ず治るということです。


僕が手術する時には時間がかかっても完全にアポクリン腺を除去しようとしますから、過去には手術時間が長くかかった方だと5時間くらいかかったケースもあります。


事前にアポクリン腺が残っているのはわからないの?


客観的に明らかに独特のワキガ臭が残っている場合はもちろんワキガですし、わき毛がたくさん生えている場合は、アポクリン腺が残っている可能性が高くなります。ただすべての方で手術前に臭いが確認できるわけではありません。

もうこれ以上丁寧に行うことはできないというぐらい丁寧に手術は行っていますからアポクリン腺遺残によるワキガは治すことができます。

この話を聞かれた方の受け取り方はさまざまで僕がワキガ手術に自信がないのだと受け取る方もおられるようですが、自信はあるのです。これまで再発された方がいないということがその自信になっているのです。

わきが手術の通院日数はどのくらいですか?

さくら美容クリニックではすべての手術を通院で行っていますのでワキガ手術も通院で行っています。

まずカウンセリングの日。詳しい説明を行います。

そして手術の日。手術は2度とわきがに悩むことがないようにアポクリン腺をすべて時間をかけて丁寧に取り除きます。

治療後4~5日目に脇を圧迫している綿(タイオーバー)の除去します。

そして治療後約2週間目に抜糸を行います。

この4回は最低でも通院が必要です。

通常はこの後も1週間~1ヶ月ごとなどに通院いただいて検診しているのですが、遠方からお越しいただくことも多く、頻繁には通院が難しい場合もありますので、この場合は写真をお送りいただいて経過を診せていただくこともあります。

ただ何らかの処置が必要となれば通院いただくことになります。

夏休み特にお盆前など長期休暇時は混雑しますので、いざという時にはすぐに手術できるように早めにカウンセリングを受けられることをおすすめします。

ワキガ手術後7年を過ぎても再発はされていませんでした

手術後長期時間が経ってから検診に来られる方はまれなため検診で状態を確認できることは貴重なことです。

手術後7年数か月たった方の検診をする機会がありました。

臭いも汗もまったく気にならず、治っているということでした。

こうしたことの積み重ねでワキガ手術の結果に自信がもてるわけです。

ワキガの手術を受けると傷跡は残りますか?

そもそも剪除法は切る手術ですので、残念ながら傷跡が残らないとは言えません。

しかし当院で手術を受けられてワキガが再発された方はこれまでおられません。

では他の方法だと傷跡は残らないのかというと吸引法でもイナバ式でも機械を使って行う切らない治療方法でも傷跡が残っている方をよくみかけます。

つまり傷跡が残っている上にワキガが治っていないのです。

100%傷跡が残らない方法はないのです。

すべての人で傷跡を残さず、臭いもまったくなくすことができる治療は今のところありません。

でも丁寧に剪除法を行うとワキガの臭いを完治させることはできます。

だからできるだけ傷跡もきれいになおるように時間をかけて剪除法を行っているわけです。

 

ワキガ手術後の術後臭が心配です

『ワキガの手術をしたいんだけれど、ネットによく術後臭がでると書いてあって心配なんです。』と相談を受けることがよくあります。


しかしワキガの手術を受けられた方にわきが臭とは異なる術後臭がすると感じた経験は僕は1度もありません。


患者さんの中にはワキガ臭ではありませんが、頭部にあぶら?のような臭いがする方がおられます。

しかしこれは手術したから起こっているのではなく、もともとあるのだと思います。

ワキガでないのにワキガであると思っている自臭症はアポクリン腺が原因ではありませんからアポクリン腺を除去しても臭いはなおりません。


術後臭と思っておられる人の中にはこの自臭症の方やアポクリン腺が完全に除去できていないことによるワキガ臭のどちらもが含まれていると思います。

アポクリン腺が原因のワキガはアポクリン腺をきちんと除去すれば治ります。

遠方からのワキガ手術

この方も遠方から来られた方で、今回で3回目のワキガ手術で過去に他院で吸引法とシェーバー法で手術を受けておられます。

写真上は前回手術の瘢痕にまぎれてアポクリン腺ははっきりしていません。


瘢痕ごと遺残アポクリン腺を残さぬように丁寧に除去しました。

今後ワキガ臭に悩むことはありません。