正確に肌診断~以前の自分の顔を忘れてしまう?

美肌治療にはさまざまなものがあります。ガーゼを貼るとか、すごく跡が残るというような治療は人に治療を受けていることがわかってしまいますので、そうしたダウンタイムのない、人に知られない治療に人気があります。このような治療は施術を複数回行うことで効果は徐々にあらわれてきます。時間をかけて徐々に改善すると、自分の以前の顔は忘れてしまわれるようで、自分でかわっているのがよくわからない患者様もおられます。そこで肌診断装置ビジアレボリューションの登場です。通常のカメラは手軽でいいのですが、光の条件などが毎回かわってしまうために、同じ条件の写真をとるということが非常に困難です。するとしみや赤み、肌の白さなどを正確に比較することができないのです。


美容と健康の魔法の杖-VISIA
真ん中の丸いところに顔を入れて撮影を行い、右のパソコンで解析を行います。UV写真といって紫外線を利用した写真をとることができるので、しみの鑑別診断に役立ちますし、赤みの状態も把握しやすく、何より毎回同じ条件で写真をとることができるため、治療の経過を正確に比較することができるのです。この装置で治療の前後を比較すると違いがよくわかりますので、『効果がよくわからない』といわれる患者様にも実際の変化をみていただいて納得していただくことができます。
美容と健康の魔法の杖-VISIA2
しみがわかりやすいモード、赤みがわかりやすいモードなどさまざまな条件で確認することができます。逆に正確に写るということは、効果がない場合にも変化がないことが正確に写ります。このため行っている施術に自信がなければこの肌診断装置を導入することはできません。光治療だけですべてのしみや赤み、その他のお肌の悩みが治るわけではありませんし、同じ治療でも機器により、そして使い方により効果に差があるのが現状です。私たちは
Qスイッチルビーレーザー、Qスイッチヤグレーザー、ダイオードレーザー、フラクセル2、フォトRF(オーロラ、アドバンス、リファーム)、サーマクールNXT、サージトロン等のさまざまなレーザーや光治療、高周波治療、進んだPRP治療など最新の進んだ治療を導入しているからこそ自信を持って肌診断装置ビジアレボリューションを使うことができるのです。

           






化粧品の効果って?

カウンセリングに来られた方から『化粧品やエステをいろいろ試したんだけどシミが良くならないんです』と言う話をよくききます。

『お化粧品やエステではシミはよくなりません』とお話すると『そうなんですか!!叫び』と驚かれることがよくあります。広告がよほど効果があるように印象に残るのですね。

逆にエステでシミが濃くなったというご相談も受けることがあります。

シミにもいろんな種類がありますが、1種の病的な状態ですから、病院でないところでは治療はできません。

これまでのブログをお読みいただいている方にはおわかりいただけると思いますが、診断にも治療にも高度な知識や技術が必要です。

僕たちもお化粧品を普段の治療に併行して使用していますが、あくまでも補助的な効果を期待してのことでメインの治療として行っているわけではありません。

メインの治療はやはりレーザーや光治療となります。(でもスタッフは全員フラーレンを含んだビタミンCローションを併用していますがニコニコ

治療の効果がよくわからないとおっしゃる方にも肌診断装置ビジアで治療前後の状態を比較すると効果をしっかり感じていただくことができます。


   

美容皮膚治療はおもしろい

美容皮膚治療はおもしろいです。

美容外科に関する学会だけでなく、美容皮膚に関する学会にもよく参加しています。

僕はもともと美容外科医で昔は美容皮膚には、まったく興味がなく、『みんなフォトフェイシャルがいいって言うけど効果よくわからないけど』とその時は心のなかでは思っていました。

(今でも美容皮膚に興味のない美容外科医もたくさんおられます ショック!

その僕が今やフラクセル2、サーマクールNXT、フォトRF オーロラ アドバンス リファーム、Qスイッチルビーレーザー、QスイッチYAGレーザー、サージトロン、内服外用薬、サプリメント、コスメなどを使い分けて美容皮膚最先端の仕事をしているのですから人はかわればかわるものです。

美容皮膚治療は機械を買えば医者なら誰にでもすぐできます。
しかし、同じ機械を使っても効果は違うのです。
そうです 使い方にコツがいるのです。
業者は機械を売るプロですが、実は使い方のプロではないのです。
このため業者おすすめの設定だけではうまくいかないこともあったり、能力をフルに使えないことがままあるのです。
実績をあげている先生はここが違うのです。
患者さんの意見をきいて、うまくいかない場合にはなぜここはうまくいかないのかということを常に考えているのです(これは美容皮膚だけのことではありませんが)
それが少しずつ解決して、1歩前進し、またさらに1歩前進して常に前にすすみ続けるのです

こうして高みに登りつめていくのです。

でも高く登ったと慢心してはいけません。そこで進歩がなくなるからです。

常に改善の余地はあるのです。

当院にはVISIAという肌診断装置があるのですが、ほぼ毎回同じ条件で写真がとれるようになっています

もちろん治療がうまくいかない場合もバッチリ写るのです。

ここが肝心です。

なぜ改善しないかを考えて、改善させることができるのです


   



正しく紫外線防御はできていますか?

こんにちは
今回も美容外科学会からの話題です
正しく紫外線防御できているかどうかを見るために日焼け止めを塗った後に紫外線を当てて写真を撮ってみると塗りムラがあることが画像でわかり、防御できていないことがよくあるようです

自分は気をつけて塗ってるという方でも約20%は塗りムラがあるということです

当院にも紫外線撮影装置はあるので塗りムラができていないかどうか実際に試してみようと思います


   



シミのカウンセリング

こんにちは

右頬のADM(後天性真皮メラノサイトーシス・生まれつきでない茶アザ)と思われるシミの患者さんが

来られました

当院へ来る前に、他のクリニックにカウンセリングに行ったところ、トレチノイン治療をすすめられたと

のことでした

トレチノインはビタミンAの1種ですがニキビだけでなく、単独使用ではシワ治療に、場合によってはハ

イドロキノンという美白剤と組み合わせてシミ治療にも用いられることがあります

ただ皮膚の浅い部分のシミにしか効果はなく、真皮のシミであるADMにはまったく効果はありません

光治療も真皮のシミには効果はなく、Qスイッチレーザー治療のみが真皮のシミを効果的にしかも安全に治療できます

すべてのシミにトレチノイン治療だけをするのは間違っています

レーザーや光治療の設備がないか、美容皮膚治療に興味がないか、知識がまったくないかですね

他院で光治療を行って、シミが濃くなった方もよくご相談に来られます

この場合は肝斑やADMや炎症後色素沈着に無理な治療をしている場合が多くみられます

アキュチップという光治療もQスイッチレーザーではありませんので肝斑やADMや炎症後色素沈着を治療することはできません

できれば以前のブログを読んでいただいて、不勉強者では太刀打ちできない知識を仕入れてください 


   







ニキビ跡を治したい

こんにちは

今回はニキビ跡のへこみや長く続く赤みなどについての治療のお話です

これらに対し、グリコール酸ピーリングやマクロゴールピーリングなどの弱いケミカルピーリングや塩などを吹き付けて削ったり、ダイヤモンドが表面についた金属の棒で削ったりする治療が行われている場合もあると思いますが、これらは皮膚の表面の角層を削る治療であり、ニキビ跡は皮膚の奥深く真皮までへこんでいるので効果はありません

つまり皮膚をかなりの深さまで入れ替えるような治療でないと効果はでないわけです

そこで考えられたのがフェノールなどによるディープピーリングや炭酸ガスレーザーによって顔全体の皮膚の表面をかなりの深さまで蒸散させる(吹き飛ばす)治療です

しかしケロイドや色素沈着のリスクが大きいことや長い入院が必要でダウンタイムも大きな治療のため、一般的に行うということはできませんでした。

今行われている治療は、部分的な治療としてはTCAなどのピーリングや炭酸ガスレーザーを使って中程度の深さまでそのへこみの局所だけを削る治療です

これはへこみの部分をわざと傷つけて自己治癒力を使って治す方法ですね

そしてへこみが多数ある場合や長く続く赤みがある場合は、TCAピーリングや炭酸ガスレーザーを全体に行うわけにはいかないので、フラクセル2を代表としたフラクショナルレーザーで治療します

皮膚に細かくレーザーを照射することで安全に皮膚を入れ替えることができます

美容皮膚治療に熱心なクリニックは必ずフラクショナルレーザーを導入しています


   







ニキビはビタミンA欠乏症ではありません

前回までニキビ治療にさまざまなタイプのビタミンAが使われているというお話をしました

しかし ニキビ=ビタミンA欠乏症 ではありません

皮膚の状態は、からだの内側の様子を、表面に反映していると考えられます

つまりニキビもからだ全体の状態の反映であると考えられます

僕がニキビ治療を行うときには、必ずこういったからだの状態を改善させる治療を併用しています

具体的にはまず血液検査を行い、足りない栄養素を補給するのです

ニキビの方の場合、ビタミンAだけでなく、鉄や亜鉛、ビタミンB・C、たんぱく質などをとっていただくことが多くなります

またニキビは油がたまる病気ですが、油を制限するより、糖質を制限することが多くなります

これらは基本的に多種類の血液検査を行い、分子整合栄養医学的に解析を行い、投与する栄養素やその量を判断するのです

気血水を整えるなど考え方は少し違いますが、漢方治療も皮膚の状態は、からだ全体の状態の反映であると考え、治療を行うのです



   







ニキビにはビタミンAが効く

皮膚は表面から表皮、真皮、皮下脂肪からなります

この表皮の大部分は角化細胞といわれる細胞でこれにメラニンを作るメラノサイトなど他の細胞が混在します

表皮の構造は下から順に基底層、有棘層、顆粒層、透明層、角層となり、角層は剥がれ落ちていきます

もともと未成熟な細胞が例えば心臓の細胞となったり、肝臓の細胞となったりすることを分化するといいます

皮膚の中の表皮のなかでも基底層から角層まで分化していくわけです

ビタミンAはこの分化に強くかかわるビタミンです

分化を正常にして、余分な角層を減らし、結果的にニキビが治ります

医療で使われる ビタミンA にはいくつか種類があります

大きく分けて 外用(外から塗るタイプ) と 内服(飲むタイプ) があります

外用には ディフェリン  レチン(トレチノイン)など があり

内服には サプリメントのビタミンA  や ロアキュテインやアキュテインと呼ばれる単一構造のビタミ ンA(イソトレチノイン)薬があります

レチンは、主に ちりめんじわ などを改善させるお薬です 

もちろんこれもニキビに効くわけですが、より使いやすいように刺激感や赤みなどの副作用を減らしたものがディフェリンです

しかし副作用を抑えている分、逆にシワなどには効かなくなっていると思います

ロアキュテインなどの内服のビタミンAは、海外では重症のニキビの標準治療薬です

数ヶ月の内服でニキビがほとんど再発なく治ります

ただ奇形児の問題があり、内服後期間を空ける必要があるなど妊娠に注意が必要なことや乾燥も強くおこりますし、肝障害や精神障害など他の副作用もありますので、治療は血液検査をしながら慎重に行います

サプリメントのビタミンAは天然のビタミンAで効果もマイルドですが、ロアキュテインのような副作用がありませんので使いやすいビタミンAです

このようにニキビ治療にはビタミンAが大活躍しています



   





ニキビ治療の夜明け

こんにちは

今日はニキビの話題です

皆さんが ニキビが気になると 言われるものにはできたりつぶれたりしている 活動性のニキビ 

ニキビ後の長く続く赤みやへこみが残った状態 すなわち ニキビ跡 があります

今回は 活動性のニキビのできかた と前回のニキビのところでもお話したディフェリンのお話です

ニキビには主に男性ホルモン(テストステロン)により皮脂腺が活性化されて皮脂分泌が増え

皮脂腺の出口の角化が亢進して角栓を形成して(簡単にいえばアカが出口につまる)

さらに皮脂が貯留することによっておこる→面疱(白ニキビ) 

その角栓が酸化したり汚れたりして黒くみえる→開放型面疱(黒ニキビ)

にきび菌(アクネ菌)が増殖し赤く炎症をおこした→炎症性丘疹・膿疱(赤ニキビ)

があります



美容と健康の魔法の杖-にきび模式図

図に示すようにニキビの主な原因は

1.角栓のため皮脂がたまってでない

2.皮脂が作られる量が多い

3.ニキビ菌が悪影響を与えている

の3つです

つまりこれらをうまくコントロールすればいいわけです

今まで保険治療されてきたものは

メインは塗る化膿止めや飲む化膿止めで、あとは少しビタミンと場合によってはホルモン剤あるいは漢方といったところで、ニキビ菌を殺す治療が主で、角栓をできなくするという治療が欠けていたんですね

そこでケミカルピーリングで角栓をとるという治療が自費診療ながらも多く行われてきました

そこに昨年秋にやっとすでに世界標準治療となっているディフェリンと呼ばれる外用レチノイド(塗るタイプのビタミンA)が登場し、医学的には 毛包漏斗部の角化を抑制し、角化異常の改善をする といいますがありていにいって出口をつくる治療ができるようになったわけですね

乾燥 不快感 かゆみ 赤み などの副作用がでることや効くまでに時間がかかるなどもありますが、

本来のニキビ治療らしい治療が加わったというわけです


   








ドクターズコスメ②

こんにちは

今日はドクターズコスメの2回目です

どちらも新しい2つの成分のご紹介です


TPNa

今までのビタミンEは疎水性で、水に溶けにくい上、水中で不安定なため分解しやすく、化粧水や美容液には配合できませんでした。これらの欠点を改善したTPNaは新しく開発された水溶性のビタミンEで、極めて高い安定性をもち、皮膚にある酵素の働きでビタミンEとなり、優れた抗酸化・抗炎症作用を示します。


フラーレン

炭素のかたまりであるフラーレンが注目されています

といってももうかなり前から当院では使用しているのですが・・・

別名ラジカルスポンジと呼ばれています

わかりやすくいうなら

ラジカル→活性酸素

スポンジ→吸収するもの

ということで活性酸素を捕捉する物質です

抗酸化物質であるビタミンCやビタミンEなどと協力して活性酸素の攻撃から肌を守るわけです

またメラニン色素を作る酵素チロシナーゼを阻害して、メラニンの生成を抑えます


ごく簡単にですが2回にわたってコスメのお話をしました

考えようによってはただの化粧品ですが、これらの種々の最新の成分を配合したローションを当院のスタッフ全員が気に入って使用していますし、使われている患者様が実感として『非常にいい』と言われますので、実際にはここでお話したような単純な作用だけでは説明できない気がします