さくら美容クリニック院長の棒谷です。
今日は関西の方の手術でした。
切開しアポクリン腺を露出
すべてアポクリン腺を取り除くと
そして丁寧にアンカー縫合
アンカー縫合を丁寧にたくさん行っている理由はこちらです。
さくら美容クリニック院長の棒谷です。
今日で5日連続のワキガ手術でした。
アポクリン腺を露出
多量のアポクリン腺です
すべて削ぎ取ると
剪除した部分の皮膚をもとの位置にアンカー縫合で再固定
アンカー縫合を多数行うのは、皮膚の壊死を防ぐためと変なひきつれを起こさないように元の位置に皮膚をもどすためです。
今日は男子高校生のワキガ手術でした。
きっちりワキガを治したいということで当院のワキガ手術を選ばれました。
切開してアポクリン腺を露出
アポクリン腺は多量です。
膜をかぶっているのでわかりにくいですがアポクリン腺は多量です。
すべて除去
今回は広範囲だったので手術時間も約4時間半と長時間でした。
手術に要した時間の半分以上はアンカー縫合にかかっています。
このアンカー縫合が非常に重要なのです。
制汗剤では隠し切れないということでネットで情報を調べ、twitterで当院で手術を受けられた方にも教えてもらって当院での手術を決めたということでした。
まず術前のワキです。
一般的にアポクリン腺が存在すると考えられている毛が生えている範囲にマークを付けると
黒くなっているのは制汗剤によって何度もカブレて炎症を起こしたことがあるためです。
切開して実際に目で確認しながらアポクリン腺の存在する範囲を剥離すると
これは右わきですので画面の左側が腕側、右側が胴体側となります。
ピンク色になった部分が剝がされた範囲です。
指を挿入してみると
術前にマークした範囲を超えて指が入っています。
わかりにくいのでもともとマークがついていた部分をオレンジで示します。
指先がオレンジのラインより飛び出ています。
つまりこの部分は手術前のマークより外側なので、術前のマークの範囲だけ手術をすればこの部分のアポクリン腺は取り残すことになります。
その部分のアポクリン腺は真ん中よりまばらですが確実に存在します
もちろん真ん中付近はもっと多量にアポクリン腺が存在します。
すべてアポクリン腺を除去
そして丁寧にアンカー縫合
もう一度術前のマークの範囲と実際に手術した範囲です。
オレンジラインが術前のマーク、実際にアポクリン腺を除去したグリーンラインの内側に部分にはアンカー縫合がかかっていることからもわかるように術前のマークよりはるかに広い範囲にアポクリン腺が存在し、それを除去したことになります。
このようにアポクリン腺をきちんと確認して除去できるのは剪除法だけです。
ただ剪除法ならそれでいいわけではなく、時間をかけて行う丁寧な剪除法だけがワキガを完全に治すことができるのです。
再発でしかもわきの広い方の手術が続きましたが、今回は初回のワキガ手術でした。
切開して反転させると
いつもの全面のプリプリのアポクリン腺ではないのでわかりにくいですが、実はアポクリン腺はたくさんありました。アポクリン腺が見えているところにマークをすると
先ほどのマークをつけていない写真に戻ってみてみるとプリプリしているのがわかります。
瘢痕状の白い組織の下にアポクリン腺が隠れているのです。過去に手術を受けられたわけではないのですが制汗剤でワキがあれるなどを繰り返して瘢痕ができていたのかもしれません。
白い組織ごとアポクリン腺をすべて除去
広範囲に除去しているので丁寧にアンカー縫合をしています。
これでワキガは治ります。
今回は東京の方のワキガ手術でした。
アポクリン腺は外から見た予想より広範囲にありました。
目できちんと確認しながらアポクリン腺を丁寧にすべて除去しました。
アンカー縫合とタイオーバーの糸を縫い付けたところです。
広範囲に除去しているのがわかります。
はがした皮膚が浮かないように除去した範囲に丁寧にアンカー縫合を行っています。
あとは圧迫の綿(タイオーバー)を固定して終了です。
今回のワキガ手術の方は以前レーザー治療を2年かけて何十回も行ったものの治らなかったという方で九州からお越しいただいた方です。
根治できるワキガ手術を求めて当院にお越しいただきました。
当院でわきが手術を希望される他の方にもわかりやすいように術後の様子がわかるようにタイオーバー(ワキの圧迫の綿)も撮影してくださいと申し出がありました。優しい方ですね。
まず皮膚を切開し、アポクリン腺を露出します。
今回も多量のアポクリン腺を認めます。
やや剥がしにくいのは前回治療を受けているためだと思いますが、アポクリン腺が多すぎて治療を受けた状態とはわかりません。
すべて丁寧に除去すると〝とり皮〟のようにも見えますね。
はがした部分は丁寧に縫いつけます。赤い範囲です。この部分がアポクリン腺を除去した範囲です。ブルーの糸がたくさんついています。
これをアンカー縫合といいます。アンカー=いかり⚓という意味です。
船がいかりを下ろして動かないように固定しますが、皮膚がずれて動かないように皮膚とその下の組織を縫い合わせます。
周囲についている黒い糸は圧迫の綿(タイオーバー)を固定するための糸です。
タイオーバーを固定するとこんな感じです。
この上からテープで圧迫して手術は完成です。
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