わきが手術の経過について⑤ 3~4年後

ワキガ手術後長く経ってからの検診はまれですが、今回は手術後3年の方と4年の方の経過です。

3年目の方は

右ワキは

左ワキは

右ワキはよく見ると少し切開部分がわかりますが、傷があると思いながらみないとわかりません

左ワキは傷自体わかりません

臭いや汗もまったく気にならなくなったままということでした。

4年目の方は

ご兄弟のカウンセリングにたまたまついてこられたので検診を行いました。

まず左ワキです。

美容と健康の魔法の杖
傷跡はわかりにくいです

次は右ワキです。
美容と健康の魔法の杖
今回少し処置を行って皮脂を除去したので、少し赤い部分がありますが、こちらも傷跡は目立ちません

汗も臭いもなくなり、快適だということです

もちろん全員傷跡無く治るわけではありませんが、ワキガの臭いはなくなり完治されています。

出雲の小学生のワキガ手術

今日は出雲の小学生のワキガ手術でした。

ブログにすべての方を載せているわけではなく、掲載するかどうかやどこまで詳しく書くかもご相談して掲載しています。

アポクリン腺です。

子供でもアポクリン腺の腺体が大きいこともありますが、今回は腺体は小さめです。

取り残さないように注意しながらすべてのアポクリン腺を除去します。

そしてアポクリン腺を除去した皮膚をアンカー縫合でもとの位置に固定します。

ワキガ手術後の皮膚は(全く同じというわけではありませんが、)ある意味植皮をしているのと同じようなことになっています。

植皮というのはやけどやけがをして皮膚が無くなった部分に他の皮膚を移植することです。

このような場合は皮膚の血流が悪いと治りが悪くなるため、皮膚と下層が密着するためと皮膚がずれないようにアンカー縫合を行うのです。

当院では細い糸で多数のアンカー縫合を行っていますが、これだけ多数のアンカー縫合を行うからこそ、アポクリン腺を広範囲に取りきることが可能となり、わきがをきちんと治せることにつながっているのです。

43県目のワキガ手術

新潟の方がワキガ手術に来られてこれで47都道府県中43都道府県の方が当院でワキガ手術を受けられたことになります。

この方もtwitterで5~6件当院で手術を受けられた方の情報をみられたということで完治するわきが治療を求めて来られました。

アポクリン腺はたくさんありました。

アポクリン腺をすべて除去

そして丁寧にアンカー縫合

幅はそれほどでなかったのですが、長径が少し長かったのを小さい切開で手術したために時間は約3時間半かかりました

これからもすべての方のワキガを完治させることで期待にお応えしていきたいと思います。

 

 

わきが治療の駆け込み寺になっているのを見て来られた方の手術

今日のワキガ手術の方はネットで当院がわきが治療の駆け込み寺になっているのを見て選んでいただいたということでした。

切開してアポクリン腺を露出

アポクリン腺はたくさんあります。

ひとつも取り残さないように丁寧に除去

アポクリン腺の範囲は前後幅が広かったため、同じだ円でも丸に近いだ円になっています。丁寧にアンカー縫合。

これでワキガもワキの多汗も治ります。

tiktokを見て来られたビューホット治療後のワキガ再発の手術

今回もワキガ再発のケースです。

正確には1度も治っていないので再発ではありませんが・・・

他院でのワキガ手術後再発のtiktokに『治すにはさくら美容クリニックに行った方がいい』と書かれていてリンクも貼られていたそうでそれを見て来院いただきました。

tiktokを見て来られた方は初めてです

切開してアポクリン腺を露出

多量のアポクリン腺です。これがビューホットで焼いた後???どこが焼けてる???

アポクリン腺はすべて除去

そしてアンカー縫合

今回の手術でワキガは確実に治ります。

4回目のワキガ手術

関東の方の再発のワキガ手術でした。

しかも左ワキは4回目、右ワキは3回目の手術でした。

切開しアポクリン腺の層を露出するとどちらも前方寄りにアポクリン腺がより残っている感じでした。

この写真はわかりにくいですね。

アポクリン腺は広範囲にすべて除去

切開線は前回の切開線を利用し、前回の切開線より短くとどめました。

しかし剪除の範囲は前回より広範囲になっています。

アンカー縫合を丁寧に行うと

これでワキガは治ります。

 

ワキガ手術の経過について④

わきが手術後1年くらいの状態をご紹介します。

1人目はワキガ手術の経過について③で10ヶ月時の状態を提示した方です。

今回は1年1ヶ月目です。

右わき

左わき

さらに改善が見られますがまだ色素沈着や傷跡が残ってはいます。

もちろん臭いはなく、汗も少なくなっています。

この方は傷跡が膨らんでいませんが、膨らんだ場合はステロイドの注射などを行って治療します。

2人目の方は当院でのわきが手術を受けて1年2ヶ月目の状態です。

薄い色素沈着はまだ残っています。

この方は他院手術後の再発です。

当院での治療前は

切開部分らしき傷跡と色素沈着があります。

毛もたくさん残っています。

当院の手術後では薄い色素沈着の範囲が広がっていますが、色素沈着の濃さ自体はむしろ薄くなっています。

当院の手術後には毛はなくなり、もちろんワキガの臭いもなくなっています。

わきが手術後長期に診察に来られる方がそもそも少なく、しかも診せに来られる方は傷跡を気にして診せに来られているので平均の傷跡のレベルが僕たちにもわからないのです。

当院ではわきがは完全に治した上でできるだけきれいに治るように手術や処置を行っています。

ワキガ手術の経過について③

すべての方が同じ経過ををたどるわけではありませんが経過の1例です。

手術後約2ヶ月目の状態です。

左右のわきに色素沈着が見られます。

右脇

左脇  左脇だけこの時点から美白治療を行いました

 

1ヶ月後の術後約3ヶ月目

右 美白治療をまだしていない状態

左 美白治療後1ヶ月 まだ美白治療を開始していない右よりも色素が薄くなっています

このあとさらに美白治療を行いました。

 

術後10ヶ月目

まだ薄く色が残っているところもありますが、かなり改善してきています。

右脇については皮脂のたまりが一部見られるのでこの後皮脂を除去しました。

中には傷が膨らむ方もおられるので、全員がこのような経過をたどるわけではなくもっと傷がふくらんでくる方もおられると思います。

もともと剪除法は切る手術ですので傷跡が残る可能性があります。

広告で他の治療法との比較写真を掲載し、自分たちが行っている治療で一番きれいに治っているケースと他の治療で治りが悪いケースを比較して『自分たちの治療だとこんなに傷跡なくきれいになおるんですよ』と説明していることがあります。

でもその傷跡の残らないはずの治療でも大きな傷跡を残しているケースが実際にはあります。

また一番問題なのはワキガがきちんと治らないにもかかわらず、あたかも治るかのように説明していることだと思います。

当院では『傷跡なく治すとは約束できませんが、できるだけきれいに治るように努力はします。ワキガの再発に関しては16年以上再発された方がおられないので、おそらくあなたも再発しないと思います』と説明して治療を行っています。

傷跡が膨らむ体質の方は後日通院治療が必要となりますので、ご本人の協力も必要となります。

当院へは今現在で47都道府県中42都道府県の方がワキガ治療に来られています。

 

ワキガ手術の経過について①

ワキガ手術後の経過について質問を受けることがあります。

過去のブログにも挙がっていますがわかりやすいように整理してみます。

まず手術当日です。

まず皮膚を切開し、アポクリン腺を露出します。

この方は他院術後の再発のケースですがアポクリン腺はたくさん残っています。

やや剥がしにくいのは前回治療を受けているためだと思いますが、アポクリン腺が多すぎて治療を受けた状態とはわかりません。

すべて丁寧に除去すると〝とり皮〟のようにも見えますね。

はがした部分は丁寧に縫いつけます。ピンク色の範囲です。この部分がアポクリン腺を除去した範囲です。ブルーの糸がたくさんついています。

ブルーの糸の縫合をアンカー縫合といいます。アンカー=いかり⚓という意味です。

船がいかりを下ろして動かないように固定しますが、皮膚がずれて動かないように皮膚とその下の組織を縫い合わせます。

周囲についている黒い糸は圧迫の綿(タイオーバー)を固定するための糸です。

タイオーバーを固定するとこんな感じです。

この上からテープで圧迫して手術は完成です。