さくら美容クリニック院長の棒谷です。
若返り治療のまとめの5回目です。
今回はしわやくぼみについての説明です。
ひとことにしわと言っても次のようにいろんなしわがあります。
①表情を作らなくても目立つ深めのしわ、くぼみ
②表情を作った時にできる表情じわ
③肌表面が浅く細かくしわしわになってしまったチリメンじわ
まず①表情を作らなくても目立つ深めのしわ、くぼみについてです
これはくぼんでいるところを何かで埋めれば治るという単純なイメージです
かなり以前は牛のコラーゲンを注入して治療していましたが、けっこうアレルギーが多く、事前にアレルギー検査が必要で面倒な治療でした。
しかも皮膚の薄いところに打つと白い筋になってしまったり、さらに狂牛病の問題が起こってきてすたれてしまいました。
次にヒアルロン酸が台頭してきてほとんどがヒアルロン酸となってしまっていた感がありました。
そこにPRP治療が登場し、これまで切らない治療では難しかった目の下のたるみをほとんどのケースでしかも長期に治せるようになりました。あらゆるしわやくぼみを1回の治療で長期に治せるのも魅力的です。
またヒアルロン酸は血管にヒアルロン酸が詰まってしまう塞栓症があり、失明も報告され、チンダル現象といって青くむくんでしまうこともあり、今はPRPを上手に使っているクリニックではPRP注射を、PRPの経験が乏しいところでは主にヒアルロン酸注入を行っているように思います。
②表情を作った時にできる表情じわは筋肉の動きで生じているわけですので、筋肉の動きを止めてしまえばいいわけです。神経を麻痺させて筋肉の動きを止める薬がボトックスです。数ヶ月神経を麻痺させて動きを止めることが可能です。
眉間に打てばしかめつらができなくなり、目尻に打てば笑った時に目尻にできるしわが軽減できます。
エラの筋肉に注射すると筋肉の一部が動かなくなることで廃用性萎縮が起こり、エラを一時的に小さくすることも可能です。ボトックスは眉間や目尻、顎などのしわに効果的ですが、額は眉が下がってしまうことがあるので注意が必要です。
③肌表面が浅く細かくしわしわになってしまったチリメンじわや毛穴の治療は非常にたくさんの治療があります。
お化粧品やケミカルピーリングや水光注射、ダーマペン、ダーマローラーなどの針を刺す治療、フォトフェイシャルなどの光治療や各種レーザー治療などなど
でも夏みかんのようになった毛穴や細かくちりぢりになった皮膚が簡単な方法で長期に改善するわけはなく、やはりしっかりした効果を出す場合には数日はダウンタイムがある治療が必要となります。
その中で現在おすすめの治療は皮膚を点状にeマトリックスですが、3~4日顔が赤くなります。
ダウンタイムがない中で強い治療は線状に皮膚を凝固させるソフウェーブですがこちらはどちらかというとたるみ治療になります。