7年越しのワキガ手術

さくら美容クリニック院長の棒谷です

約7年前にワキガのカウンセリングに来られた方が手術を決心され、手術を行いました。

切開してアポクリン腺を露出

多量です

すべてのアポクリン腺を除去

アポクリン腺が広範囲に存在したのでアンカー縫合も広範囲です。

手術前に予想したよりかなり広範囲でしたがきちんと手術を行いました。

これでワキガは治ります。

ワキガ他院術後再発:3回目のワキガ手術でした

さくら美容クリニック院長の棒谷です。

今回もわきが他院術後再発の手術でした。

1回目の手術は大阪でミラドライを受けられていてこれは全く効果がなかったそうです。

2回目の手術は東京で保険を使っての剪除法の手術、少し効果はあったものの不充分で今回当院で3回目の手術を受けられることになりました。

術前のワキです。傷が膨らんでいます。わき毛が多量に残っているのでアポクリン腺が残っていることが充分予想されます。

切開してアポクリン腺を露出

明らかにアポクリン腺が残っています。

すべてのアポクリン腺を除去

そして丁寧にアンカー縫合

広範囲に丁寧な手術を行ったため約4時間半かかりました。

ちなみに前回他医での剪除法手術は両脇で1時間半だったということでした。

それだけ時間が違えば同じ剪除法手術でも行っていることが違うのは当然ですね。

今回の手術でワキガは治ります。

高校生のワキガ手術でした

さくら美容クリニック院長の棒谷です。

当院へは再発しないワキガ手術を求めて他府県からも多くの方が治療に来られています。

今日も他府県の高校生のワキガ手術でした。

アポクリン腺はたくさんありました。

ひとつ残らずすべて除去

そして丁寧にアンカー縫合

これでワキガは治り、再発することはありません。

 

ひどいワキガ手術でした

さくら美容クリニック院長の棒谷です。

今日他府県からワキガのカウンセリングに来られた方は手術を受けた後なのにわき毛がボウボウに生えていました。

ワキガ手術をきちんと行うとわき毛はほぼなくなります。

多量にわき毛が残っているということはアポクリン腺も多量に残っているということを意味します。

以前の手術がまったく意味がない手術になっているわけです。

あまりにひどいのでそこのクリニックのホームページで確認するとドクターは形成外科専門医・指導医となっていました

 

 

 

わきが再発の治療法も剪除法しか考えられない

おはようございます。

さくら美容クリニック広島の院長 棒谷 です。

今回はわきが再発の治療法に関する話題です。

最も確実なわきが治療は直視下剪除法ですが、ワキガ治療を受けて再発した場合の治療法は剪除法しか考えられないと思います。

わきが治療を行うということはアポクリン腺の層を除去したり、アポクリン腺を焼いたりすることでダメージを与えて働きを少なくしたりしているのです。

このため治療を行ったあと皮下組織が炎症をおこし、皮膚と皮下組織(脂肪)の癒着(くっつくこと)が起こります。

わきがが再発した場合アポクリン腺を除去するためには残っているアポクリン腺の層と脂肪の間を剥がす必要があります。

剪除法の場合皮膚を反転しながらその境界を目で確認しながら脂肪に切り込まないようにはがして除去することが可能です。

しかし他の手術方法では、この層を正確に剥がすこともできませんし、アポクリン腺の確実な除去ができません。

目で確認せずに剥がそうとしても手術部位が硬くなっているために剥がせずに結局は剥がすべき層より深い脂肪の層が裂けてしまいます。

脂肪が裂けると神経を傷つけたりすることがありますし、除去する必要のない脂肪が除去する側に残ってしまいます。

除去すべき残っているアポクリン腺と前回手術による瘢痕と皮下脂肪が除去する側に残ってしまうと除去した場合脇がくぼんでしまったりします。

しかも瘢痕ごと残っているアポクリン腺を除去するのは、目で見て除去する剪除法でさえ慣れないと難しいのですが、他の方法ではこれをきれいに除去することはできないので結局ワキガが治らないことになります。

繰り返しになりますが直接目でアポクリン腺を除去できる剪除法がもっとも確実なわきが治療ですが、再発の場合は剪除法でないと治せないといっても過言ではないと思います。

 

筋肉が発達していてもアポクリン腺はきちんと除去できます

わきがのご相談の方が『筋肉が発達しているとアポクリン腺が取りきれない』という説明を他院で受けたということでした。


当院で手術を行っていてたとえ男性で筋肉が発達している方でも皮膚を裏返しにくいということがあってもアポクリン腺が取りきれないということはこれまでありません。


想像するに皮膚を裏返しにくいのでそう説明しているのか、あるいは筋肉が発達しているとワキが平坦でないのでアンカー縫合を非常に丁寧に行わないと皮膚が浮いてしまうのでそう説明しているのかもしれません。

どういうことか写真を使って説明します。

次の写真はアポクリン腺を除去した後、皮膚が浮かないようにアンカー縫合している途中の写真です。

右方のまばらにアンカー縫合を行っている部分をみると糸の部分がへこんで見えます。これは糸と糸のあいだの皮膚が浮いているのです。

横断面のイラストにしてみると

赤が表面の皮膚で黒い部分が奥の組織です。青いところがアンカー縫合で縫い付けたところです。アンカー縫合が少ないと赤で示す皮膚と黒の底部分の間に空間ができてしまいます。空間に緑の斜線を入れます。

つまり緑の斜線部分が浮いてしまっているのです。

アンカー縫合を丁寧に増やすと

イラストにすると

皮膚が奥に密着しているのがわかります。

手間がかかってもこのように丁寧な縫合を行うことで傷の治りをできる限り良くなるようにしているのです。